事業計画書の本質は「思いの整理」と「熱狂」(前編)

「では次回、事業計画書を提出してください」

銀行にあるいつもの窓口にではなく、奥の会議室に案内された。
パーテーションで区切られて、小さなテーブルと椅子が4脚、所狭しと。
窓口のお姉さんではなく、課長さんらしき人が目の前に座ります。若干小太り。

「うーん、お金の使途はなんですか?運転?設備?」
「今までの決算書を見せて頂けますか?」

銀行や信金に融資をお願いしに来た時ですね。

1度は経験したことがある方も多いのではないでしょうか。

銀行さんも「貸したお金を利息と一緒に返してくれるか」をちゃんと検討したうえで、融資するかどうかを判断します。
そのために「事業計画書」を出してほしいとお願いしてきます。

それ以外に「事業計画書」をいつ使う?

ほぼないですよね。
あなたの事業計画書を提出してくださいって言われること。
補助金申請とかではありますが、これは事業の一部分についてのみ。

では、融資を受けないなら「事業計画書」は作成しなくていい?

そんなことはありません!
そこで今回は「なぜ「事業計画書」を作るのか」「作り方」について。

僕は事業計画策定のコンサルティングを行って早3年が経ちます。
「融資目的の事業計画書」「融資無関連の事業計画書」もの両方を作成してきました。
事業計画書等の「計画立案」と「実行」というお仕事をメインにご飯を食べています。

では参りましょう!

一般的な事業計画書の3つのポイント

事業計画書は「今後自分の会社をどう成長させていくか」を表現するものです。
次の3つのポイントを説明していくことになります。

「合理性」
「成長性」
「実行可能性」

思い浮かべるのが、「日本政策金融公庫」の「創業融資」を受ける際に書くフォーマットではないでしょうか。

こんなやつ

内容はざっくりこの項目です。

・どんな商売するの?(合理性)
・売れそうなの?(成長性)
・お金・技術は大丈夫なの?(実行可能性)

事業の実態を把握するには非常に重要な項目です。
一般的な事業計画書であれば、「これまでの決算書」が追加されます。

僕の思いは聞いてくれないんですか!?

なんか寂しくありませんか?僕は寂しいです。
なぜなら「事業に対する思い」がほとんど入ってないから。

まぁ銀行さんにとっては「思い」なんかより「返済能力」のほうが大事!ってことは百も承知です。
だからこのフォームになるのは仕方ないのです。

作って終わりの「事業計画書」はもうやめよう

融資審査をクリアするためだけの事業計画書はもう終わりにしましょう。

これからは「事業をどうしていきたいか」という「思い」と向き合うために事業計画書を作成しませんか。

日々の業務に追われて「事業への思い」はどんどん薄れていってしまいます。

最初は絶対に思いがあったはずです。どうせ多くの時間を仕事に費やすなら「自分が思い描く事業」を作り上げたいですよね。
だからそれを思い出してワクワクしましょう。

「自分の好きなように」の実現に向けて、「事業計画書」というツールはとても効果的です。

事業計画書の本質は「思いの整理」と「熱狂」

事業計画書を作るときのポイントは1つ。

「熱狂できる思い」はなにか

人は「感情」に左右されながら行動する動物です。
理路整然と理屈だけを並べてもやらなければ「絵に描いた餅」
思いを込めた事業計画書のみが現実を変えていきます。

ちょっと考えてみましょう

事業計画A

3年後:売上5億円
5年後:売上10億円
5年後までに売上を5倍にするために、店舗を10か所増やします。
1店舗あたりの収益が8,000万円達成できれば、5年後には目標達成が実現されます。

事業計画B

「この商品があってめっちゃ助かった~」と思った人を増やしたいんだ。
この商品にはその力があると信じている。実際にそんな口コミもちらほら出だしている。
だからお客様が手に取る機会を増やさなければならない。
代理店も良いが、自分たちで店舗を構えて商品の魅力を伝えていきたい。
お客様とのコミュニケーションを通じて、この商品をより良いものにしていきたい。

これがうまく軌道に乗れば、

3年後:売上5億円
5年後:売上10億円
は達成できると見込んでいる。
これを目標に事業を展開していきたい。

合理的より感情的

どっちが好きですか?
感情の話です。

銀行ウケが良いのは事業計画書Aですね。数字が明確でシンプル。

でも自分が事業計画書Aを読んだとき「熱狂」しますか?
この計画だけで「よっしゃー!がんばるぜ!」ってなる人がいたらぜひ紹介してください。
つまり、事業計画書は自分の事業に「熱狂」する、させる、ためのツールなのです。

事業計画書を通じて「思いをカタチに」すると周りも熱狂しだします!

でも思いばっかり言ってても、数字につながらないのでは?

思い⇒数字

確かにこのつながりはありません。

思い⇒行動⇒数字

これならつながります。
そして思いが整理されると、「アクションプラン」も整理されます。
「こうしたい」って思いがあれば「どう動くか」はすぐ出てきます!

つまり、全てが「熱狂できる思い」を起点として動いているのです。

だから事業計画書の本質は「思いの整理」と「熱狂」なんです。

今回は事業計画書の「マインド面」の話でした。

続きは明日!
ではまた!

このサイトをフォローする!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。