【コンサル会計士の日々】社長の「終活」

「定年は60歳です」

「再雇用制度の活用で65歳まで働けます」

会社に就職するとき、雇用契約書に明記されています。

内容は会社ごとにいろいろ。

あたなは何歳まで働きますか?

会社という組織に所属している限りでは、そのルールに従うことになります。

例外は「社長」

自分の辞め時は誰も決めてくれません。自分自身で決めることになります。

今回は「社長の終活」というお話です。

では参りましょう!

いつまで社長をすればいいの?

午前中の打ち合わせ後。
次のクライアントへ移動するため、荷物を整理

あぁ、今日も紙ばっかでカバンが重いな。でも全部PDFにするのもめんどいし。
なんとかなんないかな。

僕はいつまで社長をすればいいのかな?

へ?んんん?

この前の土日、疲れ切っちゃって結局ずっと寝っちゃってさ。
なんかこの先もこんな生活が続くのかなって思って。

かなりお疲れのご様子

社長としては「いつまで」と考えているのですか?

それが、自分の中でも「明確な線引き」がないんだよね。
これまで力いっぱい走ったよ。
前に進むことに夢中でさ

だからか「自分が会社からいなくなる」

なんて考えたことなかったね。

そういう方がほとんどですよ、社長。
設立したときから「自分が会社を離れるときのこと」なんて考えてる人、あまり聞かないですからね。

でもさ、「体力の限界」ってほんとにあるじゃん。
疲れちゃって仕事がうまくいかないと、自信も無くなってきちゃうんだよ。

限界が来てから考えるんじゃ遅かったのかな。

理想を言うならば、なるべく早いタイミングで考えて準備しておきたかったですね。
限界が来てから考え始めても、「できること」が限られてしまいます。

まぁ、理想を言っても仕方ないので「今できること」を考えましょう!

例えばですね…………

なるほど、ちょっとゆっくり考えてみるよ。

また相談乗ってね。

もちろんです!

社長の終活

※本記事は、「社長=株主」のような中小企業を想定しています。

社長が会社を離れる方法は2つあります。

・会社を誰かに引き継ぐ
・会社を終わりにする

会社を誰かに引き継ぐ

社長の座を誰かに引き継ぎ、持っている会社の株式も一緒に渡してしまう。

渡す相手は、いろいろあります。

親族
・ほかの役員
・社員のだれか
・外部の人間

「会社を引き継ぐ相手」に制限はありません。

だから「自分の会社を誰に渡したいか」を考えておくことが大切です。

これさえ決まってしまえば、あとは具体的な手続を準備するだけです。

会社を終わりにする

人間は天寿を全うしたら死んでしまいます。

一方で会社は、社長がいなくなっても一緒に無くなるわけではありません。

会社を畳む手続きが必要になります。

会社を誰かに引き継ぐ準備

誰に(Who)

第1に「誰に」引き継ぐかを考えておきましょう。

「誰に」が決まれば、あとは方法の問題だけです。

ただ、この「誰に」が難しい。
長い目で考えたとき、そんな人材をちゃんと社内で育て上げておくことも社長の役目です。

どのように(How)

会社を引き継ぐ際に「株式の譲渡」も発生します。
株式の譲渡には「売買」「贈与」「相続」の3つの方法があります。

売買

内容:自分の持っている株式を売る
相手:誰でもOK
注意点:買い手が多額の資金を必要とするケースもある。

贈与

内容:自分の持っている株式をあげる
相手:誰でもOK
注意点:もらい手に「贈与税」がかかる

相続

内容:ご自身が亡くなったときに、相続財産として誰かの手に渡る
相手:基本的に法定相続人
注意点:もらい手に「相続税」がかかる

細かい税金の話は専門家に相談しましょう。

いくらで(How much)

どの方法においても、会社の「株価」を試算することをオススメいたします。
親族に渡したいと思っていても、こんなケースがあります。

・お金がめっちゃ必要なケース
・税金がとてもかかってしまうケース

株価がいくらなのかを知っておくことが大切です。
株価がわかれば、渡したい相手と具体的に相談できます。

会社を終わりにする準備

1人会社だったら、法定手続だけでOKです。

問題は社員がいる会社

誰か次期社長に名乗り出る人がいないか、再度探してみましょう。
また、うちの会社を買いたい!というところがいるかもしれません。

それでも誰もいないなら、社員の方々に告知することをオススメします。

・いつまで会社を続けるのか
・お給料はいつまで支払うのか
・お客様をどう整理していくのか

正直あまり前向きな話ではありません。

ただし、誰かに引き継ぐのでないならば大切なことです。

自分で広げた風呂敷は、自分で畳みましょう。

これもその意思を専門家と相談しておくと良いですね。
具体的な段取りの相談に乗ってくれるはずです。

なぜこんな暗い話を?

この記事を書いたのは、こんな話があったと聞いたからです。

会社をどう盛り上げていくか、を考えることと同じくらい

自分がどう会社を離れるか、を考えておくことは大切なのです。

ちょっと暗い話になってしまいましたが…

今日も胸張っていきましょう!
ではまた!

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